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「FE風花雪月」全クリ後の感想【ネタバレあり】

去年7月に発売してから、今年もスマブラコラボやら追加ストーリーやらでまだまだ盛り上がる「ファイアーエムブレム 風花雪月」。

 

一心不乱にやり続け、先月4回目のエンディングを迎えました。

 

つまりは、同じゲームを連続で4周したということです。プレイ時間約400時間…時間泥棒も甚だしい。

 

ストーリーは分岐するのでそれぞれ違う結末にはなりますが、それでも他のゲームに目もくれずに、ぶっ続けで全パターン制覇してしまうことになるとは…我ながらすごいわ。いや、本当にすごいのはそうさせるゲームの方か。

 

よく知らない人はこちらから見て頂いて。ネタバレなしで私が大絶賛する記事です。

ゲームをしない人にあえて勧める「ファイアーエムブレム 風花雪月」 - ら・ら・ど

ゲームが変わる。FEが変える。 - ら・ら・ど

 

一応の「全クリ」を果たした私が、改めてこのゲームのスゴさを語るとしましょう!

今回はストーリー展開を中心に、ネタバレ全開で参ります。

 

いやぁ、この話題は筆が乗るわ。

 

※この記事に画像はのせたいですが、時間かかって面倒くさいので後日入れるかも。入れないかも。

 

第一部・学園編

物心ついたときから、父親ジェラルトと二人で傭兵として生活していた主人公。

ある日盗賊に襲われていた士官学校の生徒を助けたことをきっかけに、ガルグ=マク大修道院で働くことになります。そこはフォドラ大陸に伝わるセイロス教の聖地で、騎士団や士官学校を有しています。

 

主人公は士官学校の教師となって三つの学級から一つを選び、学園ライフを謳歌しながら生徒を導いていきます。

 

ここまではまあ、良いですよね。

 

しかし、時が経つにつれて不穏な事件が勃発。そのままの流れで戦争が始まり、卒業式どころではなくなってしまいます。なんと恐ろしい。

 

そして本当に恐ろしいのは…

 

 

 

士官学校の生徒の一部が、事件に加担しているということ。

 

そうです、まさに教え子が戦争をおっ始めるのです!!

 

まさかの事実に驚く暇もなく、つい最近まで生徒だったその子は大軍勢を率い、いきなり修道院を襲撃します。

混乱の中5年の間バラバラになってしまった仲間たちですが、ある時、成長した姿で颯爽と登場します。

 

学園編でかわいがった生徒たちが逞しくなっている姿をみると、めちゃくちゃテンションが上がります…!

こればっかりは実際にやらないとわかりませんが、このゲームで一番興奮する所です。

 

たとえ「ファイアーエムブレムで学園生活かぁ…」と思っていた人も、ここまで来たらもう止まれないでしょう。初めに選んだ学級によって、これ以降はそれぞれ異なる物語が紡がれていきます。

 

なぜ選んだ学級で物語が異なるのか

選んだ学級で全く異なる物語になるということですが、そもそもなぜそれで未来が変わるのかというと…

 

まず、どの学級を選んだ場合でも、担任になった学級は「5年後に同窓会やろうぜ!」な雰囲気になり、大修道院での再会を約束します。この時はまだ平和でした。

 

その後、帝国「黒鷲の学級」の級長であり次期皇帝エーデルガルトが宣戦布告。卒業式間近で戦争に突入します。

 

王国または同盟側の学級を選んだ場合は、5年後の同窓会で集結したのを期に、学級の皆と帝国に立ち向かうストーリーになります。

 

帝国側の学級を選んだ場合は、このエーデルガルトに協力するかしないかの決断を迫られます。それによってストーリーは、

反エーデルガルト派の生徒と共に母国の暴走を止める or 学級全員でフォドラ全土を支配する

ことになるのです。

 

担任した学級の国と共に生きる物語。これを同窓会によって自然な流れに持っていったのは上手いなあと思いました。

 

第二部・戦争編

以上より4つの異なるストーリーが存在する戦争編ですが、それぞれ名前がついていて、次のようになっています。

 

同盟ルート:翠の章

帝国ルート:紅の章

反帝国ルート:銀の章

王国ルート:蒼の章

 

「風花雪月」。

 

私はたまたま風、花、雪、月の順番でプレイしました。

 

全ルート終えたから言えることですが、この順番によって、各々のキャラクターへ抱く想いは180度変わります。

一方のルートしか経験していないと、同じ人物でも運命によってイケメンにもクズ野郎にもなるのです。

 

気楽にいこうぜ?「翠風の章」

金鹿の学級(ヒルシュ・クラッセ)を選んだ場合は、同盟ルート:翠風の章です。

 

かつての級長クロードは同盟の盟主となり、5年間、親帝国派と反帝国派の内乱をなんとか抑えていました。

同窓会で集結した仲間が中心になって同盟の体裁を保ちつつ、思い切って帝国をぶっ倒そうというストーリーです。

 

同盟を最初に選んだ理由は、何かクロードが良い奴そうだったからです。決め手は「他の学級より気楽でいいぜ?」って言葉かな。

今になって思えば、本当に気楽でした。個性の強い学級の雰囲気は今でも一番好きです。

 

ただ、王国との絡みはあまりありません。

中盤に三国三つ巴の戦いがあるのですが、爽やか青年だった王国クラスのディミトリは、闇落ちし自滅していきます。事情はよくわかりませんでしたが、いつか救ってやるからな!と意気込んでいたものです。

 

あなたと歩ける「紅花の章」

黒鷲の学級(アドラー・クラッセ)を選んだ場合は、第一部終盤の選択によって分岐します。

級長から皇帝になり、世界を敵に回したエーデルガルト側につくのが、帝国ルート:紅花の章です。

 

当然ながら修道院の仲間たちとはほとんど敵対するので、彼らをとにかく殺しまくらなくてはなりません。つらかった…。

 

同盟ルート時はただの悪人だった彼女ですが、寄り添ってみるとこれが感情移入しちゃうんですよね〜。戦争始めるのはダメでしょとは思いつつ、信念を貫く彼女の背中を押してあげる、彼女の為のルートです。

 

はかなく消えゆく「銀雪の章」

教え子エーデルガルトを斬るため、セイロス教会と共に新生軍を結成するのが、銀雪の章です。

そして、主人公出生の秘密が判明する唯一のルートです。

 

実はこの主人公、身体の中に謎の少女を宿していたり、神話に語られる「炎の紋章」を持っていたり、伝説の武器をただ一人扱えたりします。

それには主人公の出生が鍵を握っており、「母親はどうなったのか?」「父ジェラルトとセイロス教会の関係は?」など、他のルートだと解決しないまま終わるところを、ここではちゃんと真実にたどり着きます。

 

なぜこのルート限定なのかというのは、それなりに理由はあるんですが…まあ、全ルートわかっとけよと思わなくもない…。

 

それとこの「銀雪」の意味は、最後までやれば何を表しているかはっきりわかります。

 

王子の更生「蒼月の章」

青獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)を選んだ場合は、王国ルート:蒼月の章です。

 

5年間で王国のほとんどを帝国に支配され、爽やかイケメンだった級長ディミトリは凶暴な性格に変貌してしまいます。

そんな彼と向き合っていくのが、ここでの大きなテーマになります。

 

そもそも王国は、5年前の時点で「ダスカーの悲劇」という国王殺しの事件で情勢が不安定になっており、初めは生徒の仲も良くなく、みんな家族関係に悩んでいます。

このルートでしか出てこない人物も多く、

王国に渦巻く陰謀・家族との邂逅・仲間の絆…など、いろんなものが組み合わさっているのでストーリーは複雑です。

 

でも切なくて、…ラストは泣きます。

 

まさかの5周目に向けて

そんな感じで4周を終えた私は、今月配信された追加のサイドストーリー「煤闇の章」をプレイ。これは新しい学級のメンツが出てくるもので、10時間ほどでクリアしました。

 

ようやく遊び尽くしたかに見えましたが…

 

何、サイドストーリーをクリアすると本編で新キャラをスカウトできる?

 

…これは、もう一周せねばなりません。

 

もっというと、追加キャラを含めた支援会話や結末を全て見るには、少なくともあと3周はせねばならんのです。

さらに主人公の性別や、各ルートで生徒をスカウトするか否かによっても全部変わります。

 

ですので、これからも無限にやり込もうと思います。